故人との別れのあとに残される家財。場合によっては大量の家財を整理しなければいけないことも。
時間をかけて少しづつ自分で片付けることもできますが、大量の家財が残されている場合は、①遺品整理や②不用品回収といった整理サービスを利用することが一般的です。
遺品整理も不用品回収も、家事あを撤去するという意味では同じサービスを提供していますが、この2つのサービスには様々な違いがあるのです。
違いについての詳細は本編にて解説しますが、まずは主な違いを以下の図表にまとめました。
このコラムでは、故人との思い出の整理である「遺品整理」と、生活空間をスッキリさせる「不用品回収」それぞれのサービスの違い、そしてそれらのサービスの活用方法などを分かりやすく解説していきます。
遺品整理に関する幅広い情報をまとめました。こちらも併せてご確認ください。
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遺品整理の基本 | 故人との思い出の整理
遺品整理は、残された故人の物品を丁寧に整理し、その人の遺志や家族の願いに沿った形で整理することです。
基本的には、故人の遺志を尊重しつつ、残された遺品の中から必要なものと処分するものを分別していくことになります。生前によほど入念に準備をしていたケースであれば別ですが、一般的には家財がそのままの状態で残されているケースが大半です。どこに何があるかすら分からず、手探りで整理を進めていくことがほとんどではないでしょうか。
残されたものの中には財産的な価値のあるもの(不動産の権利証や貴金属など)が含まれている場合もありますので、将来相続人同士でトラブルが起きないように目録(一覧)を作成し、相続人同士で相談しながら、遺品整理を進めるようにしましょう。
遺品整理サービスを利用する場合、どのような業者に依頼したとしても、費用は遺品の物量に影響されますので、処分すべき家財が多ければ多いほど、費用は高くなる傾向にあります。
また、業者に遺品整理を依頼したは良いものの、処分する予定がなかったものまで勝手に処分されてしまうといったトラブルは起こりがちですので、依頼する際は依頼する作業の内容を文書として残しておく、処分されたくないものは一箇所にまとめておく、といった工夫をしておくと良いでしょう。
不用品回収の基本
不用品回収は『不要なものを処分する』というサービスです。この点で遺品整理サービスに似ていると思われるかもしれませんが、故人の家財を扱うものではないという点が遺品整理との最大の違いです。
不用品回収サービスは、家の中が手狭になってきたから不要な家具を処分する、引っ越しをするので新居にもっていかない不要な家財を処分する、といった目的で利用されます。
不用品回収サービスを利用する場合、遺品整理サービスと同様で、費用は処分する物量に影響されますので、処分すべき家財が多ければ多いほど、費用は高くなる傾向にあります。
不用品回収については、事前に聞いていた料金よりも高額を請求されたり、見積に書いていない追加料金が発生した、などのトラブルが消費者センターに多く寄せられているます。
不用品回収サービスを利用する際は、口コミなどの情報をしっかりと調べて、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
遺品整理と不用品回収を徹底比較 | 2つのサービスの違いを詳細解説!
整理のの対象が故人の遺品か、それともただの家財かという違いはありますが、処分するという点では、遺品整理も不用品回収も、大きな違いはありません。
遺品整理は、対象が故人の遺品ですので、故人または相続人等の意思を尊重する必要があるのに対し、不用品回収は純粋に不要な家具家電などの家財を処分することです。
それぞれのサービスを利用する場合は専門業者に依頼することが一般的ですが、不用品回収サービスを提供している業者の多くは遺品整理サービスも併せて提供していることがほとんどですので、業者が実際に提供しているサービスの内容をしっかりと確認して、依頼する業者を選定するようにしましょう。
まとめ | 遺品整理と不用品回収の深い違いを解き明かす
このコラムでは、遺品整理サービスと不用品回収サービスの違いを解説しました。
どちらのサービスも、私たちの生活の中で必要になる場面が存在します。大切なのは、それぞれのサービスの目的を理解し、自分や家族の状況に合った選択をすることです。
このコラムが、遺品整理と不用品回収の理解と、それぞれのサービスを適切に活用するための参考になれば幸いです。