全国的に増加している空き家。今後、更に空き家率は加速していくことが予想されます。
東京都市大学の秋山祐樹准教授が空き家の実地調査ができていない地域も含めた全国の空き家数を予測する技術(地図)を開発しました。この地図が一体何なのか、そしてどのように活用できるのかについてご紹介します。
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空き家MAPの概要
東京都市大学の秋山祐樹准教授が開発した「空き家予測マップ」は、全国自治体の将来の空き家率を予測するという画期的な技術です。
これは人工知能(AI)を活用し、国勢調査や住宅・土地統計調査といったオープンデータから市区町村ごとの人口動態や空き家率を解析し、その結果、現在と将来(2018年、2023年、2028年)の空き家率を予測することが可能となっています。
【西東京市の将来の空き家率】
解決・空家サポートの本社がある西東京市の将来の空き家率を調べてみました。
2023年現在の空き家率は3.94%で約25軒に1軒が空き家という状態ですが、2028年には5.25%まで上昇し、20軒に1軒まで空き家が増加する見込みとされています。
空き家予測MAPより
将来の空き家率を把握するメリット
今回のこの空き家MAPに限らず、将来の空き家率を知ることは都市計画の観点から大変重要です。
空き家率の予測が可能となることで、未来の都市の姿を具体的に描くことが可能となります。これにより、都市の再開発や、地域の活性化策など、より効果的な空き家対策を策定することができるでしょう。
また、不動産投資などの意思決定に対しても価値ある情報です。
投資家にとっては将来の空き家率を考慮に入れることでリスクを低減し、適切な投資先を見つけることや、事前に空き家率の高いエリアを把握することで、必要なリスク対策を計画することなどが可能になります。
空き家は適切に管理しましょう
将来に渡っての空き家数の増加は、社会情勢や人口動態を鑑みると避けて通れないことは明らかです。
空き家は維持するだけでコストがかかるだけでなく、放置すると様々なトラブルが発生する可能性があります。
空き家のトラブルを回避するには、適切な管理をすることが一番重要です。空き家問題については以下のコラムにまとめてますので、ぜひご覧ください。