人が住んでおらず、長期間人の出入りがない状態だと、なんとなく物騒な印象を覚えることはないでしょうか?
実際に犯罪に利用されてしまったり、不審者が住み着いてしまったり、放火されてしまったりと、空き家によって引き起こされる犯罪や、治安の悪化というものは、地域・近隣住民には大きな問題となっています。
以下のケースでは、無人であることをいいいことに、空き家に不法侵入され、無断で電話まで使用されてしまったという事件です。
この日、男はタクシーを呼ぼうと、空き家に侵入し、家の固定電話からタクシー会社に電話しました。
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しかしタクシー会社は、その空き家は、出稼ぎに出ている男性が借りていたことを知っていたため、不審に思いながらタクシーを向かわせ、出てきた男に「誰だ」と問いかけると、男は逃走。
通報を受けて駆け付けた警察が、別の空き家に隠れていた男を確保し、逮捕しました。
今回のケースでは、電話で呼ばれたタクシーの運転手が、住人でないと気がついたため、犯人を逮捕することができました。
空き家のライフラインをどうするか問題
今回は空き家の電話回線が生きていたため、犯人逮捕に繋がりました。(電話回線が生きていたからこそ侵入された、ともいえそうですが…)
電話回線に限らず、空き家の電気・水道の契約をどうするのか、というのは空き家所有者のよくある悩みの1つです。
契約を継続していれば、空き家の片付けのときなどに便利ですが、毎月の基本料がかかります。
また、電気回線が生きている場合は、害獣などが電気コードを噛んでしまったり、古い家電に繋がりっぱなしにしていることが原因で電線のショートからの火災などにつながる可能性もあります。
契約を解約してしまえば、そのようなリスクはなくなりますが、使用する際はその都度再契約をしなければいけないという手間が発生します。
日頃より空き家の管理などをしている解決・空家サポートからアドバイスさせていただくとすれば、定期的に空き家へ行ったり、屋内で片付けや捜し物などの作業する予定があるという方であれば、「ライフラインの契約は継続して、ブレーカーだけは帰宅時に下げておく」というのが最も現実的な対応策かと思います。
ただ、空き家から帰る途中で、最後にブレーカを下げたかどうか不安になってしまう場合もありますので、ご不安な方はスマートフォンのカメラなどを利用し、最後のチェックの際に写真を撮影しておくと安心できます。
どうぞご参考いただければと思います。